AGA(男性型脱毛症)の症状分類
分類 | 軽度 | 重度 |
M字型脱毛 | ![]() |
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M字+ 頭頂部脱毛 |
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頭頂部脱毛 | ![]() |
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U字型脱毛 | ![]() |
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U字+ 頭頂部脱毛 |
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正常な毛髪ゾーン | ![]() |
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脱毛症のうぶ毛ゾーン |
価格 | 月5〜20万円くらいと高すぎる。しかも6ヶ月〜2年もの料金先取りするなど、効かなくてもローンがあるので通うことになってしまう ため、悪化がますますひどくなる。サロンによっては数年で数百万円かかる事もある。 |
状況の説明 | 質問しても満足に答えられないスタッフがほとんどで、「よくなっている」というばかり。パート に近い未経験スタッフがほとんどで、よく辞めるので交代が激しい。 |
担当者 | 行くたびに違うスタッフでは、いままでの経過はわからないし、責任を持って手当をしてもらえない。 |
専門性 | 体験者の体験を総合編集してみると、単純なマニュアルでカウンセリングし、施術しており、説明もスタッフにより違いが多くあやふや。 サロンの人がアドバイスしたからと言って信用するのは危険。専門医ではないのですから。 |
効果 | 発毛の基準がお客様とサロンではかなりの違いがある。 本人が発毛していないと言っても、サロンからすれば「うぶ毛」が生えても「発毛した」と言う。果たしてサロンに通って満足した方は何%なんでしょうね? |
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進行度1 予防的な手当なら市販のヘアケア製品や簡単な手当でも改善できる。 しかし男性型脱毛症の場合は市販のヘアケア製品で、手当をしても進行させ後悔することが多い。とくに若年性の男性型脱毛症はこのくらいから本格的な手当をしないと、後悔する。家系に薄毛が多い方は早期の予防を! |
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進行度2 自宅の手当でも回復させることは可能。 しかし、頭皮回復から始め、頭皮回復してから育毛手当をすること。 理論ばかり集める人ほどすぐ迷ったり他の手当に移る傾向にあるが、いい結果は出ない。 |
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進行度3 自己診断で薄毛の兆候が見られるなら、シャンプーして市販の育毛剤をつけるくらいでは確実に進行してしまう。歯といっしょで、見えている10倍も毛穴の内部では進行し悪化しているので手当も本格的にしてほしい。 進行を防ぐ為に医師に相談したり、専用のヘアケア製品を使用した方が良い。 |
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進行度4 専門医の指導が必要。 自宅で手当をしている場合は、すこし改善が遅くなるがそれなりの効果は出る。 本格的な手当をしたほうが効果的。 |
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進行度5 専門医の指導が必要。 ある程度は回復できるが個人差はある。 境界線を越えた毛穴がどれだけ回復してくるかが違ってくる。 |
たんぱく質 ・動物性 肉、魚、卵、乳製品 ・植物性 大豆、納豆、豆腐 |
およそ20種類のアミノ酸から構成されるたんぱく質。髪の毛の素になるメチオニンは、必須アミノ酸の一種なので食べ物から摂取しなければ補給できません。 |
ビタミンB群 ・ビタミンB2 レバー、卵、大豆、 乳製品、緑黄色野菜 ・ビタミンB6 かつお、まぐろ、いわし さば、レバー、肉、バナナ キャベツ、ピーナツ、大豆 ・その他ビタミンB群 レバー、魚介、肉、卵 緑黄色野菜、豆、玄米など |
食べ物から摂取したたんぱく質を利用するには、ビタミンB群が必要です。また、ビタミンB2と、B6は皮脂の分泌を抑え、皮膚の新陳代謝を促す作用があるので、脂性の方(フケや脂が多い)は多めに摂取するといいでしょう。 |
亜鉛 牡蠣、うなぎ、魚介、海藻、肉 |
体内に3000以上ある酵素のうち、200以上の酵素は亜鉛がなくては働きません。また、毛の主成分はケラチン(たんぱく質)ですが、亜鉛が不足していると、ケラチンの合成がうまくいかず、髪が弱くなり、色が抜けやすくなってしまいます。 |
ビタミンA・C・E ・ビタミンA 緑黄色野菜、レバー、うなぎ ・ビタミンC かんきつ類、いちご、野菜 ・ビタミンE ナッツ、植物油、魚介、野菜 |
ビタミンAは、 細胞分裂を正常化し、頭皮、毛髪の健康を保ちます。 ビタミンCは、 コラーゲンを生成するのを助けます。 血管や、頭皮を丈夫にします。 ビタミンEは、 毛細血管を広げる作用があるので、毛乳頭まで栄養がスムーズに運ばれるのを助けます。 |
抜け毛の原因とメカニズム
毛髪はいつも成長し続けているわけではありません。一定期間成長すると、自然に抜けてしまいますが、ある期間になるとまた新しい毛髪が生えてきます。この毛髪が生まれ変わる周期をヘアサイクルといいます。毎日50〜100本程度の毛髪が抜けていき、同じくらいの数だけ生えてきます。この抜けている期間(休止期)が短いほど健康な髪に育ちます。逆に、休止期が長いほど細くて短毛(猫毛ゲ)になって、ついには生えてこなくなってしまいます。脱毛は、このヘアサイクルに何らかの異常が起きたことが原因となっているのです。例えばAGA(男性型脱毛症)の場合、成長期がDHTというホルモンの過剰な働きのために短くなり相対的に退行期、休止期が長くなる為に抜毛が生じます。FAGA(女性男性型脱毛症)も同じ理由で発生します。
健康な髪は、ヘアサイクルのうち、毛の抜けている期間(休止期)はおよそ15%、毛の生えている期間(成長期)はおよそ85%と見られています。抜け毛が多い方、髪の薄い方は成長期が短くなってしまっている為、結果として休止期の割合が増えてしまっているのです。つまり、生えている毛が少ない上に、その少ない毛も充分に太くなっていない細く短いですので、目立ちません。さらに、成長期が短くなると毛はほとんど皮膚の表面に出てこないようになります。したがって毛乳頭の活動を助け、成長期を出来る限り長くすることが、育毛の重要なポイントになります。そのためには、毛根に十分にアミノ酸などの栄養素が行き届かなければなりません。
アミノ酸 | 毛髪(硬ケラチン) | 角質層(軟ケラチン) |
グリシン | 9.5 | 5.8 |
アラニン | 4 | 9.1 |
バリン | 4.7 | 6.7 |
ロイシン | 9.1 | 9.1 |
イソロイシン | 2.2 | 1.9 |
フェニルアラニン | 2.7 | 1.4 |
プロリン | 3.7 | 6.7 |
セリン | 7.6 | 11.4 |
スレオニン | 7.2 | 5.9 |
チロシン | 3.1 | 2.6 |
アスパラギン酸 | 8 | 4.2 |
グルタミン酸 | 14.8 | 11.6 |
アルギニン | 9.6 | 2.9 |
リジン | 2.6 | 6.4 |
ヒスチジン | 0.9 | 2.2 |
トリプトファン | 0.7 | 1.4 |
シスチン | 16 | 8.9 |
メチオニン | 1 | 1.6 |
栄養素 | その働き |
ビタミンB1 | 糖質の代謝に必要です。 |
ビタミンB2 | 目・皮膚・口・鼻の粘膜の健康維持に役立ちます。 |
ナイアシン | 細胞の代謝や遺伝子の修復に役立ちます。 |
パンテトン酸 | 糖質やタンパク質の代謝に役立ちます。 |
ビタミンB6 | タンパク質や脂肪の吸収・代謝を助けます。 |
葉酸 | ヘモグロビンや赤血球、核酸の合成に関与します。 |
ビタミンD | カルシウムの吸収を助けます。 |
ビタミンE | 細胞の酸化や老化を防いだり、血液の流れをスムーズにします。また、過酸化脂質の生成を抑え血管を強化し、頭皮のフケ、かゆみ、雑菌の増殖を防ぎます。 |
レシチン | リン脂質で細胞膜を構成する重要な成分で栄養素の出入り口を調整します。細胞膜自身の酸化も防ぎます。 |
リノール酸 リノレン酸 |
不飽和脂肪酸で、血管壁に付着した老廃物やコレステロールを溶解し、目詰まりをなくす働きがあり、血液の流れをスムーズにします。 |
イノシトール | 皮脂腺を調整し、手の成長を助けます。また脂肪の代謝を促進し、コレステロールも低下させます。 |
AGAのヘアサイクル
毛髪の成長には周期があり、成長、脱毛を繰り返しています。これをヘアサイクルとよんでいます。ヘアサイクルは成長期、退行期、休止期の3つに分けられます。(図1)通常、毛髪の成長期は2〜6年、成長期から休止期に移行する退行期は約2週間、休止期は3〜4ヵ月で、このサイクルを繰り返しています。
◆成長期:毛が成長する時期。いったん消失していた毛母細胞が再形成され、毛が一定の速さで伸長し続けます。
◆退行期:成長期が終わる頃になると、毛の本体である毛母細胞の働きが低下し、休止期に入る準備を始めます。
◆休止期:毛の成長が止まると、すぐに抜け落ちるのではなく、しばらく毛包にとどまり、やがて引っ張られるなどの物理的な要因をきっかけに抜け落ちていきます。男性型脱毛症のヘアサイクルは成長期が短くなっています。
図1:ヘアサイクル